SAYAMI STYLE
2024.05
場所:大阪府大阪市中央区
用途:立食店
施主・ディレクション:迫 沙耶香
左官:Add Wall / 松下 陽祐・松井 美咲
写真:臼井淳一
照明:ModuleX / 尾谷 聡
敷瓦:亀谷窯業
暖簾:染工房SYUSYA / 仁平 恵莉
サイン:岸田 里奈
厨房:テンポスなんば店 / 嶌田享子
ショーケース:ダイヤ冷ケース / 多陀 徹也
大阪市内の裏なんばと呼ばれる場所で「スタンド38」「ウラスタンド38」を経営している飲食店が、新たに3店舗目として出店する立食スタイルの飲食店。
クライアントの迫氏からは、ともに飲食店を営んできた同級生メンバーと、今までにない新しいスタイルの飲食店を裏なんばで創りたいとご依頼頂きました。
そんな思いから、店名はオーナーの名前(SAYA)と新たに店長となる同級生(AYAMI)の名前をとり「SAYAMI STYLE」となりました。
また、新しいスタイルのお店を創りたいということで、提供する料理は既存にとらわれず、様々な良いものを取り入れ、SAYAMIスタイルとして提供したいという思いもありました。
そこで、店舗の内装についても既存にとらわれず、様々な良いものを空間に取り組むことを意識しながら、SAYAMIという2人の思いを空間に落とし込めないかと想いデザインさせて頂きました。
空間構成としては、人通りの多い路面店ということで、お客様を店内に誘う装置としてさまざまな料理が綺麗に並ぶガラスショーケースを提案。古くからある「おばんざい」や眺めるだけでも楽しくなるケーキ屋のスタイルをSAYAMIスタイルとして再構築しました。
また、お客様がショーケースを見てみたいという思いを減らさないよう、屋外と屋内の天井や床を連続させ境界を曖昧にすることでよりショーケースに誘いしやすいよう計画。
店内については、アーチ型の天井をくぐっていくと厨房を囲いながらコの字型のカウンターを配置。
天井高さ1.9mのアーチ部分から1m高くなるカウンター周りは7.8坪という小さなお店ではあるが、天井の高低差で視覚的に広く感じられる空間となっている。
色彩計画はオーナーには赤色、店長には黄色のテーマカラーがあり、SAYAMIという名前の想いら、2つの色が互いに包まれるような配置としました。
コの字型カウンターの中心にいる店主とその周りにいるお客様、また対面のお客様通しが楽しく会話をしたり食事ができる居心地の良い場所になってくれるだろう。